交通事故による頸椎捻挫

文責:院長 柔道整復師 市原 睦夫

最終更新日:2023年12月11日

1 交通事故のケガとして多い頸椎捻挫

 交通事故の衝撃により首が前後に強く揺さぶられることが原因で、頸椎の周辺の筋肉や靭帯が損傷してしまい、頸椎捻挫になってしまうケースが多く見受けられます。

 筋肉や靭帯のようなお身体の深部のケガは、目立つ外傷が見当たらない場合も少なくないため、自覚症状がなかったり、損傷箇所がレントゲン写真に写らず異常なしと判断されてしまったりする場合があるようです。

 しかし、頸椎捻挫に対する適切な施術を受けずにいると、痛みが改善されずにお身体に残り、長引く痛みやしびれに悩まされてしまうおそれがあります。

 また、損傷部位を無意識に動かしてしまったり、負荷をかけてしまったりすることで、状態が悪化してしまい、ケガの回復が遅くなってしまうことが懸念されますので、なるべく早く適切な施術を受けることが大切です。

2 頸椎捻挫で生じる痛みや不調について

 頸椎捻挫と聞くと、首の捻挫なので首が痛むのだろうと思う方もいらっしゃるかと思います。

しかし、頸椎捻挫の痛みが生じる範囲は首だけとは限りません。

 首の周辺部位である肩や背中にまで、痛みやコリが生じることがありますし、頭痛や手のしびれといった不調を引き起こすこともあります。

 あるいは、首が痛くて動かせないなど、関節の可動域に制限がかかる場合も考えられます。

 このような痛みや不調が生じた際は、交通事故による頸椎捻挫を疑い、接骨院等に相談することをおすすめします。

3 頸椎捻挫の注意点

 頸椎捻挫は、交通事故の直後ではなく、少し時間が経ってから痛みが生じることがあります。 

 交通事故後、少し時間が経過してから首や肩に痛みが生じたり、頭痛が生じたりした時に、「交通事故でケガをしたかもしれない」と気付くことができればよいですが、日常生活における疲労等による肩こり、頭痛だと判断してしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 それによって、頸椎捻挫の施術ではなく、肩こりや頭痛を改善するための施術を受けてしまい、なかなか改善されない痛みに悩まされることになってしまうおそれがあります。

 あるいは、「そのうちよくなるだろう」と考え、痛みを放置してしまうことによって、頸椎捻挫の状態が悪化してしまうことが考えられます。

 適切な施術を受けるタイミングが遅れるほど、早期回復・根本改善が難しくなりますので、交通事故に遭われた場合は、なるべく早く接骨院等でみてもらうことが大切です。

 事故直後に痛みがなかったり、外傷を伴うようなケガをしていなかったりしたとしても、筋肉や靭帯を損傷している可能性がありますので、注意が必要です。

4 頸椎捻挫の痛みが長引いている方は当院にご相談ください

「施術を受けても痛みがなかなか改善されない」「時間が経つと痛みがぶり返す」といった場合は、痛みの原因となっている部位に対する施術が十分ではない可能性があります。

 根本改善を目指すためには、痛みを引き起こしている原因部分を突き止めて、そこに的確なアプローチを行うことが大切です。

 当院は、施術前の丁寧なカウンセリングと検査でお身体の状態を確認し、一人ひとりに合った施術方針を決め、根本改善に向けて対応させていただきます。

 長引く痛みでお悩みの方は、まずは一度当院にご相談ください。

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